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コンタクトセンターDX最前線

【Vol.04】1つのプラットフォームで通話録音〜応対支援までシームレスに実現
Verintのリアルタイム会話音声分析とは?

2023/06/30

コンタクトセンターDXの1つとして音声認識の活用ニーズが高まっています。

一方で、クレーム対策やコンプライアンス対策を目的に多くのコンタクトセンターで通話録音システムは導入しているものの、録り溜めた音声データを実際に活用しきれていないという企業の方も多いのではないでしょうか?

実際、リアルタイム音声認識の仕組みを導入しようとすると、既存のPBXとの連携を実現するための検証が必須になります。そして、その検証結果次第では、音声認識システムとPBXを連携するためのシステム開発などが必要になるケースもあり、導入のハードルが高いと感じる方も少なくありません。

そこでオススメしたいのがVerintの音声認識ソリューションによる音声データの利活用です。

通話録音だけじゃない!Verintの音声認識ソリューション

Verintの代表的なソリューションといえば、高いシェアを誇る通話録音システムですが、リアルタイムに音声認識が可能な「リアルタイム会話音声分析(以下、Verint RTSA)」や、感情分析などの多角的な分析も可能な「会話音声分析(以下、Verint SA)」も提供しています。

これらのソリューションを活用する最大のメリットは、1つのプラットフォーム上で通話録音〜音声認識、分析までを実現できる点です。

今回ご紹介するコンタクトセンターで働くオペレーターの応対業務を効率化する「応対支援サービスAI Dig」を導入する場合も、Verintの通話録音システムにVerint RTSAを追加するだけで利用できるようになります。通話録音〜オペレーターの応対支援までをシンプルに実現できるため、Verintの通話録音を導入済み、もしくはこれから導入を検討されているという場合は、非常に導入しやすい音声認識ソリューションではないでしょうか。

また、音声データや音声テキストは全てオンプレミス上に保管できるため、クラウド上にデータを保存することに抵抗がある場合など、セキュリティの観点からも安心してご利用いただけます。

Verint 音声認識ソリューションの特長

  • オンプレで構成できる
  • 既存の通話録音システムへの追加が容易
  • 通話録音〜分析までワンストップで実現できる

応対支援サービス「AI Dig」を導入するメリットとは?

音声認識技術を活用した応対支援サービス「AI Dig」は、お客さまとオペレーターの会話内容をリアルタイムにテキスト化することでオペレーターの応対業務をサポートするソリューションです。

オペレーター、管理者それぞれの視点でメリットをご紹介します。

オペレーター向け導入メリット

① 応対業務の品質向上
電話応対中にメモを取る必要がなくなるため、要件の聞き間違いや聞き漏れを防止や、お客さまとの応対に集中可能に

不適切な表現や案内間違いに応対しながらオペレーター自身で気づけるため、その場で訂正し、事故を最小限に抑えることも可能に

② アフターコールワークの効率化
テキストの編集&コピー、キーワード抽出などの機能を活用することで、スピーディかつ効率的に応対記録のデータ入力が可能に


ITスキルによっては、応対しながらの入力作業が難しいケースも少なくありません。AI Digは、応対業務を効率化するとともに、オペレーターが抱える業務への不安感の払拭も期待できます。

また、AI Digにはテキスト化された質問文をもとに回答候補をAIが導き出す検索機能も搭載されています。 「質問文」つまり “顧客の体験”をもとにしたエピソードから回答候補を導き出すため、オペレーターによって検索結果に差が生じることもなくなります。

管理者/スーパーバイザー向け導入メリット

① 適切なフォローで応対品質の改善
リアルタイムでの応対内容のテキストモニタリングにより、「不適切な発言をした」、「保留が多い」、「応対に時間を要している」など、課題のある対話を検知可能に

② 評価や教育時間の短縮
テキスト化された対話内容を分析・可視化することで、オペレーターの適切な評価/教育に活用可能に

これらのメリットは、オペレーターが安心して働ける環境づくりや、適正な評価・教育によるフィードバックの仕組み作りに活用することで、従業員満足度(EX)の向上や離職率の抑制などの効果も期待できます。

進化するテクノロジーの利活用で、より高度なデジタル化を

さらに、AI DigとVerint RTSAの仕組みに、感情認識よるクレームの原因分析やコールリーズンの分析まで実施したい場合は、Verint SAも追加することで対応できます。お客さまの声から重要なキーワードを抽出し、顧客満足度の向上に活用することができます。

このように、Verintソリューションを活用し、通話録音〜音声認識・分析まで、より高度なコンタクトセンター業務のデジタル化推進を1つのプラットフォーム上で実現できます。使い勝手はもちろんですが、運用管理もシンプルになるのもポイントです。

また、AI Digでは、生成型AIとの連携による要約機能のリリースを近日予定しています。
応対履歴は、第三者が一目で理解できるように残す必要がある一方で、オペレーターのスキルによって粒度にバラツキが生じやすいのも事実です。生成型AIの活用で、アフターコールワークにかかる時間を効率化しならが、一定レベルで応対履歴を残すことができるようになります。

S&Iでは、お客さまが抱える課題をひも解きながら、最新テクノロジーの活用も含めて最適なご提案をさせていただいています。録り溜めている通話録音データを活用しきれていないなどの課題がございましたらお気軽にご相談ください!

Verintリアルタイム音声認識と連携したAI Digの特長を動画で解説!

S&Iエンジニアからの一言!

音声データ・音声認識の活用は、コンタクトセンターのデジタル化推進において、業界のスタンダードとなっています。現在、生成型AIの登場をはじめ、テクノロジーの進化が急速に進んでおり、今後もさらにさまざまなシーンでの業務適用が可能となります。私たちは最適なソリューションとテクノロジーの組み合わせを提供し、お客さまのDX推進をサポートいたします。

庄子 治:
当社のAI事業の立ち上げメンバーとして、チャットボット・音声認識・文章検索等のAI技術を活用したソリューションの提案・導入を担当。現在は、AI学習データの専門チームを運営しながら、コンタクトセンターを中心に、データマネジメントによるナレッジの活用・DX推進を支援している。

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