Genesys Cloudをはじめ、多くのクラウドPBXサービスで採用されているクラウド電話回線ですが、電話番号は、振り込め詐欺やオレオレ詐欺などの犯罪に活用される可能性が高く、特にオフィスに機器を設置する必要のないクラウド電話回線では、電話番号を容易に持ち運べることから、
電話番号と位置情報を紐づけるための「電話番号制度」と犯罪で得た収益が事業活動に用いられることを防止するための「犯罪収益移転防止法」を遵守することが求められます。
【クラウド電話回線を利用する際に必要な手続き】
- ・電話番号制度および犯罪収益移転防止法遵守のため、明確な本人確認ができる書類の提出が必須
- ・法律に基づく方法で、犯罪に関わらない取り引きかどうか、サービス提供者をチェック
クラウド電話回線を申し込むには、履歴事項全部証明書(登記簿謄本)や、代表者の本人確認ができる書類(運転免許証や住民票など)、代表者から担当者に取引を委任する場合の委任状など、複数の書類の提出が必要になるのですが、書類の準備に時間がかかってしまい、予定していたスケジュールよりも遅れてしまったというお客さまも少なくありません。
また、申し込み手続きには専門知識も必要になりますが、キャリアが提供しているサポート窓口を活用することで、安心して手続きを進められます。
ただし、お客さまが直接クラウド回線を提供するキャリアと契約しなければならないため、お客さま自身でお手続きにかかる時間などをご確認いただき、全体の構築スケジュールが遅れないように注意してください。