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コンタクトセンターDX最前線

Avaya Auraのサブスク型ライセンスに含まれる機能と特長を徹底解説

従来、多くのソフトウェアが「買い切り型+保守」というライセンス体系でしたが、最近ではサブスクリプション型が主流になりつつあります。コンタクトセンター基盤も例に漏れず、多くのシェアを持つアバイア製品も現在はサブスクリプション型に変更になっています。

今回は、Avaya Auraがサブスク型ライセンスになったことで提供される機能やサービス内容はどう変わったのかと、サブスクライセンスならではの特長についてご紹介します。

アバイアのサブスクライセンスの基本

従来は別途契約が必要だったサポートやアップグレードの権利が、サブスクライセンスでは含まれるようになりました。別途作業は発生するものの、常に最新バージョンを利用できます。

また、契約期間は、1年、3年、5年のいずれかから選べるようになっており、支払い方法については月額もしくは年額での支払いになります。従来は、導入時に一括で購入する必要でしたが、サブスクライセンスでは初期コストの分散化といったサブスクならではのメリットを受けられます。
買い切り型ライセンス サブスクリプション型ライセンス
使用可能期間 永久
※プロダクトのライフサイクルの影響あり
契約期間は1年/3年/5年のいずれかから選択可能
※プロダクトのライフサイクルの影響あり
サポート 別途契約が必要 ライセンスに含まれる
アップグレード権 別途契約が必要 ライセンスに含まれる
使用可能バージョン 購入時のバージョンのまま 最新バージョンの利用が可能
※バージョンアップには別途作業が必要
支払い 事前一括 月払い/年払い
減価償却有無
会計観点 CAPEX(資本的支出) OPEX(運用維持費)
スクロールできます

アバイアのサブスクライセンスのメリット①:アバイアの基本機能を網羅!追加費用なしでシステムの拡張も可能

Avaya Auraのサブスクライセンスは、電話機ライセンスのほか、IVRや在宅ソフトフォンなどの基本機能が含まれており、追加費用を意識せずに、システムの拡張ができるのもポイントです。

【アバイアのサブスクリプションライセンスに含まれる主な機能】

IP PBX機能
PBX、コールセンターの基本機能を提供
Avaya Aura Communication Manager
ライセンス管理機能
Avaya Aura製品のライセンス統合管理を行う
Avaya Aura System Manager
CTIサーバー
IP PBXやCRM、その他APIアプリケーション連携を提供
Avaya Application Enablement Services
CMS機能
通話のモニターやオペレーターの管理・指導のためのレポート作成、閲覧、管理機能を提供

Avaya Call Management System
Avaya CMS Web Service
CMS Supervisor

高度なコールルーティング機能
顧客属性着信や放棄呼優先着信、ラストエージェント着信などより高度なインバウンド着信を提供
Event Collector
Call Routing
コールセンターオフィスレイアウトで稼働状況を見える化する機能
座席レイアウト・グラフ・チャートなどさまざま角度でリアルタイムにコンタクトセンター全体の状況を可視化する機能を提供
Agent Map
オペレーター用デスクトップ・アプリケーション機能
居場所に関係なく、会議/転送/スーパーバイザー・アシストなどの機能にワンタッチでアクセスできる機能を提供
One-X Agent
CTIソフトフォン機能
CRMアプリケーションと連携可能なCTIソフトフォンの機能を提供
Station Link
スクロールできます
例えば、在宅受電を可能にするソフトフォン「one-X Agent」や在宅オペレーターの応対も通話録音できるDMCC(Device, Media and Call Control)の機能も含まれており、多様な働き方への対応やBCP対策などの観点からも在宅化を実現したいというニーズにも追加費用をかけることなく対応できます。

特に、在宅化については、今後徐々に対象者を拡大していきたいというケースも少なくありません。このように順次機能を拡大していきたい場合においても、都度、該当する機能のライセンスを購入する必要はなく、状況に応じて機能の拡大ができるのも、サブスクライセンスのメリットの1つです。

アバイアのサブスクライセンスのメリット②:追加費用なしで席数の拡張が可能

Avaya Auraのサブスクライセンスでは、追加費用をかけずにライセンス契約数の最大20%分まで拡張できます。例えば、100ライセンス契約している場合、最大120席分まで無料で拡張できます。キャンペーン実施時や繁忙期など、一時的に席数を増やしたい場合も柔軟に対応できます。

また、ニュースや世間の関心ごとの高まりによって入電数が左右されるケースでも早期に専用フローを立ち上げることができ、ビジネス機会の最大化や顧客満足度の向上も期待できます。

アバイア製品によるコンタクトセンター構築はS&Iにご相談ください!

いかがだったでしょうか。ライセンス形態が買い切りからサブスクになったことで、柔軟性や拡張性が非常に高まったと思います。

当社のお客さまで、Avaya Auraで構築したコンタクトセンター基盤がEOLを迎えるということで、更改とともにサブスクライセンスに切り替えることになった事例がありました。大手生命保険会社様が運営される1,000席以上の規模のコールセンターで、コロナ禍に保険金請求や給付金関連の問い合わせが一気に増加し、対応が追いつかないという経験をお持ちだったのですが、サブスクライセンスになったことで、このような事態においても柔軟に席数を増やせるようになりました。さらに、段階的にですが在宅コールセンターも実現されており、対応力の強化に加え業務継続性や多様な働き方の促進という成果につながっています。

S&Iでは、金融・保険業界のお客さまや、1,000席以上の大規模コンタクトセンターの構築実績が豊富にあります。また、コンタクトセンター基盤の構築を専門とする技術者が多数在籍しており、アバイア製品を知り尽くした技術者がお客さまの課題や運用フローに応じたご提案が可能です。アバイア製品で構築したコンタクトセンターのリプレイスを検討されているお客さまは、ぜひS&Iまでご相談ください!

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