2024年がスタートしました。
昨年は、長く続いた新型コロナウィルス感染防止のための活動自粛が終了し、経済活動が正常化したことで、2024年は経済成長率も回復すると見込まれています。
今回は、従来の人材不足の課題に加え、コロナ禍を経て一気に加速したデジタルシフトを背景に注目が集まるマネージドサービスについて、最近の動向とS&Iの取り組みについてご紹介します。特に、近年クラウド化が目覚ましい音声基盤を対象とした新たな取り組みにフォーカスします。
【シェアードタイプ事例】
平日夜間/休日のみアウトソースして、負担とコストを抑制しながら安定した運用体制を実現
FX事業を展開されるお客さまでは、インハウスで24時間365日体制の運用を行っていたものの、アラート数が多く、限られたリソースで体制を維持することが困難な状況になっていました。そこで、sandi MdSシェアードタイプでご提供するメニューの中から、平日夜間および休日のアラート受付と切り分けのためのログ収集作業をご利用いただいています。
運用業務の一部だけですが、アウトソースしていただくことで、運用負担の軽減とコストの最適化に高い効果が発揮されています。
【プライベートタイプ事例】
日々の運用はもちろん、クラウド移行や運用設計まで “まるっとアウトソース”でコアなDX推進業務に集中
ライフサイクルやビジネス状況を見ながら、システム更改のタイミングでオンプレミス環境からクラウド環境(AWS)の移行をご提案させていただきました。また、新システムにおける運用フローのプロセス化はもちろん、未知の事象もナレッジとして蓄積しながら、運用ルールやプロセスの策定、見直しを継続的に実施しています。
運用に関わるすべての業務を請け負うことで、DX推進業務への人材集中、強固な体制構築を実現いただいています。
― 西山
音声系MdSでは、お問合せ窓口をMSC(Managed Service Center、以下、MSC)に一本化し、原因切り分け、各サービスベンダーへの連携などの1次対応までを担当、復旧作業を担当する各二次支援先のベンダーやS&I技術者チームにスムーズに連携します。
特に、電話を中心とした音声系システムはそのリアルタイム性が価値であるため、メールやチャットといった別の通信手段があるからといって復旧に時間を要する不具合が許容されるものではありません。そこで、プロダクトごとの専門知識を持つSEを運用体制に加え、MSCの機能と合わせて、24時間365日体制でプロダクト特有の事象や障害などにもスムーズかつスピーディーな解決を提供できるようにしています。これにより、お客さまは日々の正常動作確認や不具合発生のサービスごとの問い合わせから解放され、運用負担を大きく軽減できるとともに、復旧までの時間を大幅に短縮できるようになります。
― 加藤
今回もっともポイントとなったのが、セキュリティに対する要件です。運用対象となるシステムやサービスには個人情報や機密情報も含まれるため、生体認証や監視カメラなどを設置したセキュリティエリアを新たに用意しています。運用に携わるメンバーは、このセキュリティエリアで業務を実施、操作ログもすべて取得、管理しておりますので、安心してお任せいただけます。
今後はクラウドPBXだけではなく、CPaaS(Communications Platform as a Service)の活用ニーズが増加し、APIを通じてさまざまなチャネルとの相互接続、そして、その接点に応じた機能を求める動きが加速するものと考えています。こうした時代の流れに適応していくため、これまでのような償却期間を終えるまで大きく変わらないシステムを運用するという意識を変え、「アジャイル思考」を適用したチームづくりを心がけています。これにより、随時生じる変化に対し柔軟にシステムや運用を変更できる対応を実践しています。