日本IBMが四半期ごとに開催する、ビジネスパートナーおよび日本IBMの営業さんを対象としたキックオフミーティング「IBMセールス・キックオフ(IBM SKO)」。
4半期目にあたる2023年10月17日開催された「IBM SKO4」のテーマは、「Winning the AI Race 〜AI競争で勝つために〜」ということで、S&IのAIビジネスの責任者である佐々博音がAIビジネス推進事例と生成AIをビジネスで活用するための新たなプラットフォーム「watsonx」への期待値をお話しさせていただきました。
今回はその様子をコラムでご紹介します!
[左から 日本IBM村澤さん、S&I佐々、日本IBM酒井さん]
出演させていただいたコーナーは、日本IBM 執行役員 テクノロジー事業本部 パートナー・アライアンス事業部長の村澤賢一氏(以下、村澤さん)をホストに、対談形式でAIビジネスを推進した事例を紹介するということで、S&Iを担当いただいているテクノロジー事業本部 パートナー・アライアンス事業部 酒井政樹氏(以下、酒井さん)と一緒に出演させていただきました。
その中で、S&Iが2017年頃からBPO事業を展開されるパーソルワークスデザイン様と進めてきたコンタクトセンターでのAIを活用したナレッジ運用の取り組み事例を紹介。この取り組みは、単にお客さまの要件に応じたサービスを開発、提供するのではなく、お客さまと共にAIの可能性を探りながら業務に適用していくという、お客さまと共創するビジネススキームを組んでいる点が特徴です。
特に最近では、お客さまにストレスを抱かせないエフォートレスサービスへの適用や蓄積したナレッジを他窓口でも活用するためのデータプラットフォームの開発などを進めています。
[本格的な撮影セット。お話ししたいことは盛りだくさんですが、コーナー時間は10分。Take 1では13分と少し時間をオーバーしてしまったものの、Take 2ではぴったり10分に。お話し慣れた皆さんだからできる技に拍手が起こりました。]
生成AIをビジネス活用するための新たなプラットフォームIBM watsonxへの期待
S&Iは、パーソルワークスデザイン様との取り組みも含めて、DiscoveryとSpeech to Textを中心にIBM Watsonを使い倒してきたと言っても過言ではありません。
そして、生成AIに注目が集まる今、これを業務でどう活用できるか?が最大のテーマになっていると言えるでしょう。今回の対談でも、2023年5月に発表されたばかりのIBM watsonxへの期待値について、村澤さんから佐々へ質問がありました。
企業の生成AIへの期待値は非常に高く、チャットボットでの活用や文章要約、FAQの抜粋などさまざまな業務の効率化を目的に検討や検証が始まっている一方で、成功体験を得られている企業はほとんどないというのが実情とした上で、佐々は、「IBM watsonxは複数の言語モデル(LLM)を選択できることや、企業ごとにデータモデルを管理、活用できる点に非常に注目しています。特に、これまでの生成AIは企業ごとのデータモデルを用意することが難しかったり、信頼性やセキュリティ面での課題が指摘されてきましたが、IBM watsonxはこれらの課題を解消し、企業の生成AI活用を一気に加速させるのではないかと思っています」と、IBM watsonxへの期待をぶつけさせていただきました。
酒井さんによると、日本IBMでは、カスタマー・エンジニアチーム、カスタマー・サクセスチーム、watsonxチームの3つのチーム編成でパートナー様と共創する体制を準備されているそうです。さらには、お客さまと議論しながら進化型のAIソリューションの創出を目指していると言います。
この市場は非常に速いスピードで進化しているため、S&Iでは、類似サービスとの差別化がカギになると考えています。日本IBMさんのこうした取り組みを通じて、海外事例や技術情報をタイムリーに共有いただきながら、IBM watsonxのユースケースを早急に立て付けていきたいと考えています。
対談の最後では、「今後のコンタクトセンター市場をターゲットにした生成AIの推進を、ぜひ日本IBMさんと一緒に進めていきたい!」と、熱い思いを佐々からお伝えさせていただきました。
今回は、日本IBMのビジネスパートナー様の前でお話しさせていただく貴重な機会を頂きありがとうございました。今後、IBM watsonxをどう活用していけるか、非常に楽しみです。