私の仕事ですが、ネットワークシステムにおける設計、構築、設定といったインテグレーション、営業に随伴してのプリセールスなどを長いことやっています。最近では、エンジニアがプロジェクトやトラブルシューティングで切羽詰まっているときに、その相談や問い合わせに対して実績や事例など有効な情報を提供する、後方支援のような役割もしています。
メインはネットワークですが、過去にはサーバーやOSも担当していたことがあるんですよ。今ではもうお目にかかれないようなWindows Serverの前身の「LAN Manager」※や、ノベル社の「NetWare」※なんかの時代ですね。当時はサーバーとネットワークの境界が曖昧で、技術者も多くはなかったので、隣の部署が忙しかったら、とにかくお客様への納品を優先させるために駆り出されていました。ですから、今はネットワークがメインですが、最初の頃は、サーバーはもちろんですけど、マーケティングや技術サポートなど、いろいろ経験しましたね。手を挙げて「ネットワークの専門家」になったつもりはないんですけど、会社の進む方向性や、そのとき携わっていたプロジェクトの影響もあって、気付いたらネットワーク専任になっていました。笑。
※LAN Manager:IBMとマイクロソフトがMS-DOSの後継として共同開発した「OS/2」というOS用のネットワーク機能。マイクロソフトはOS/2の開発から降りたあと、LAN Managerの技術を応用してWindows NTを開発。現在のWindows ServerやWindowsへと続く。
※NetWare:PCネットワークの黎明期において最も普及した、クライアント/サーバー型のPC用ネットワークOS。ネットワーク機能が標準サポートされたWindows NT、およびWindows 95の普及とともに衰退していった。