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【Vol.005】技術もヒトもつながる。それがネットワークの「力」

2017/03/29

S&Iで働く社員へのインタビュー!今回は、プロジェクト推進部の浅輪さんにインタビューしました。浅輪さんは、ネットワークシステムの設計・構築をはじめとする、ネットワークインテグレーションを担当する、ネットワークスペシャリストです。

ネットワークに関わるあれやこれやを、黎明期から担当

私の仕事ですが、ネットワークシステムにおける設計、構築、設定といったインテグレーション、営業に随伴してのプリセールスなどを長いことやっています。最近では、エンジニアがプロジェクトやトラブルシューティングで切羽詰まっているときに、その相談や問い合わせに対して実績や事例など有効な情報を提供する、後方支援のような役割もしています。

メインはネットワークですが、過去にはサーバーやOSも担当していたことがあるんですよ。今ではもうお目にかかれないようなWindows Serverの前身の「LAN Manager」※や、ノベル社の「NetWare」※なんかの時代ですね。当時はサーバーとネットワークの境界が曖昧で、技術者も多くはなかったので、隣の部署が忙しかったら、とにかくお客様への納品を優先させるために駆り出されていました。ですから、今はネットワークがメインですが、最初の頃は、サーバーはもちろんですけど、マーケティングや技術サポートなど、いろいろ経験しましたね。手を挙げて「ネットワークの専門家」になったつもりはないんですけど、会社の進む方向性や、そのとき携わっていたプロジェクトの影響もあって、気付いたらネットワーク専任になっていました。笑。


※LAN Manager:IBMとマイクロソフトがMS-DOSの後継として共同開発した「OS/2」というOS用のネットワーク機能。マイクロソフトはOS/2の開発から降りたあと、LAN Managerの技術を応用してWindows NTを開発。現在のWindows ServerやWindowsへと続く。
※NetWare:PCネットワークの黎明期において最も普及した、クライアント/サーバー型のPC用ネットワークOS。ネットワーク機能が標準サポートされたWindows NT、およびWindows 95の普及とともに衰退していった。

ネットワークのその先には、すべてをコントロールできる可能性があるはず

昔と違って、ネットワークは今や「つながっていて当たり前」。でも、システムに何か問題が起きると、原因がどこにあっても、真っ先にネットワークが疑われます。そういうとき、ネットワーク上で何が動いているのかを知らないと、状況を説明できません。裏を返せば、そういった説明を求める相手と触れ合う機会が最も多いのが、ネットワークの仕事ではないかと思うんです。「こういうものを作りたいが可能だろうか、その場合、データはどのようにネットワークに流れるか」といった、システム全体を見据える目、それをお客様にしっかりとお話できることが、ネットワークエンジニアに求められる役割だと思います。そういうポジションにあるっていうことに、やりがいのようなものを感じますね。

以前、シスコシステムズが『世界で一番、ネットワークの力を信じている』というキャッチコピーを使っていたのですが、ネットワーク技術者なら、まさにそうあるべきだと思います。システムを動かすためには、その基盤であるネットワークは欠かせません。ユーザーの目に直接触れるアプリケーションのような華やかさはありませんが、次々と登場する新しい技術を駆使して、さまざまなシステムそして人を「つないで」いけるところが魅力です。

スキルを身につけて、「本当にやりたいこと」を見つけて欲しい。

エンジニアって個人事業主のようなところもあると思うんですよね。もちろんプロジェクトを成功させるためには、チームワークが求められますが、他の人に自分の考えを伝えたり、共に動いたりするためには、それぞれが十分な技術知識やスキルを身につけていることが前提にあります。より高い知識やスキルを身につけていくにつれ、それまで感じていたやりがいや、今いる場所に疑問を感じることがあります。IT業界は、技術革新や移り変わりが激しく、会社の事業方針もどんどん変化していくので、ある時突然「何か違う…」と感じることもあると思います。そういう時は、必要以上に会社に縛られず「自分のやりたいこと」を優先させてもいいんじゃないかなと思うんです。もちろん、理由も無くやみくもに「やりたいことができないから辞める」はダメですが…。自由と責任は表裏一体。自由にやらせてもらえる反面、プロの仕事人として協調しなければいけないこと、方針に従わなければならないこともあります。このバランスが取れるかどうかが大事だと思いますね。そういう点で、S&Iは自分にとって働きやすい環境だと思います。

先ほども言いましたが、ネットワークは「つながっていて当たり前」になりましたので、昔のようにお客様から「ありがとうございます」と言われる機会は減っています。でも、我々エンジニアはただ繋いで終わりではなく、ネットワーク上で稼働するサーバーやOS、さまざまなアプリケーションがきちんと動作するのを確認するところまでが仕事です。全体をコントロールする司令塔としての責任を持って、これからもこの仕事に向き合っていきたいと思いますね。

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