私はネットワーク担当SEとして5~6社のお客様を担当していました。折衝やネットワーク設計、案件管理などが主な業務です。
「自分が納得できる状態までやりきりたい」という思いが強く、終電まで仕事をすることもしばしば。休日に仕事をすることもありましたが、それが苦にならない状態でした。今にして思えば、"オフ"という認識もない状態だったと思います。
そんな中、妻が妊娠。育児や家事の苦労を少しでも軽減できたらという思いと、子供の成長を身近で感じたいと考え、育休の取得を意識するように・・。でも一方で、「仕事が忙しいから取得できないだろう」とも考えていました。
2017年8月に第一子が誕生。妻の実家がある九州での里帰り出産だったのですが、思いもよらず出産に間に合うことができたんです。子供の誕生という喜び、そしてなにより出産に立ち会ったことで芽生えた「家族を大切にしたい」という強い実感。「絶対に育休を取りたい」って思うようになりました。
その後、妻と子供は九州の実家で過ごし、東京に戻ってきたのは9月末。私は10月になってから、1カ月の育休を取得しました。
「育休取れるかなぁ...」と思いながらも、出産前から育児休暇を取るために少しづつ準備を開始。仕事の引き継ぎなど準備期間がある程度必要だと考えてたので、取得希望日の3ヶ月ぐらい前から育休取得の意思を伝えたり。
お客様には「大塚くんが取るの?」という感じで驚かれましたが、社内は割と「育休取るなら...」ということで、比較的スムーズに引き継ぎできました。各メンバーそれぞれが仕事を抱えている中、私が担当する仕事も割り振られるわけですから、仕事量がさらに増えてしまうのに...ありがたい環境でしたね。最終的に、私が担当していた案件はすべて他のメンバーに引き継ぎ、育休期間中に発生しそうな作業をすべてピックアップし、体制を整えておくよう伝えるなど、できる準備は積極的に進めました。
復職後もスムーズに今の業務に戻れました。そして、仕事の仕方にも変化が。これまでは仕事とプライベートのオンとオフを区別しないくらいだったのに、今は、「早く帰りたい」って強く思うようになりました。帰宅後、食事の後の片付けや洗濯などは私が担当しようと思っているので、その時間を作るために、「○時くらいには帰ろう」と考えるように。もちろん、仕事量は育休前と変わりませんし、むしろ増えているくらいです。ですので、「いかに仕事を効率的にやるか」、「どうすればムダな時間をなくせるか」ということを前以上に考えるようになりました。