S&Iで働く社員へのインタビュー!今回は、開発部門のプロジェクトリーダー、志村さんに話を伺いました。志村さんは、S&Iの自社製品「uniConnect」およびお客様からの請負案件の、開発プロジェクトの管理と製品開発を担当しています。
想像が形になる。自社開発製品だからこその楽しさ
現在は、自社製品であるスマートフォン対応PBXソリューション「uniConnect」の開発とそれに付随する請負案件のプロジェクトリーダーをやっています。具体的には、自社製品の開発では、スケジュールの策定から製品のリリースまでのマイルストーンの定義、それと、開発作業からテスト、製品としてリリースするまでの一連の工程を管理しています。請負業務では、お客様へのヒアリングから、要件を定義して、見積もりのほか、受注後の開発作業や導入等が担当になります。
ちょうど今、uniConnectの管理者向けツールの新バージョンの開発を進めています。現行バージョンの課題の洗い出しと解決策や、新バージョンのアーキテクチャーを考えて、検証しながら試作を繰り返して、レビューに回して、開発にこぎつけて…という一連の開発作業の企画段階から加われるので、面白い仕事だなあ、って思います。こういうことって、大企業ではなかなかできませんから。特に、uniConnectは、自社開発製品なので、やりたいことができる、「想像の世界」がメンバーとディスカッションしながら形になっていく面白さがありますね。とはいえ、サーバー、利用デバイス側、システム管理者用のそれぞれのアプリケーション、さらにはその周辺ツールなど、多岐に渡るコンポーネントで構成されているため、プロジェクトリーダーとして取りまとめるには、それぞれに対する知識がないと難しい。「広く浅く」でもいいので、さまざまな知見を持つよう心がけて、日々改善のための考えを巡らせながら、そして楽しみながら開発に臨んでいます。
開発の要は「テスト」と言っても過言ではない!
自社製品の開発は面白くもあるんですけど、万一製品のリリース後に不具合が見つかったりしたら結構大変です。uniConnectはスマートフォンで利用するシステムなので、不具合の影響が及ぶ範囲が広く、アプリケーションの公開停止やその後の差し替えなどの後処理に時間がかかるんです。どこまで対処すればお客様の信頼を損ねないか、その見極めが特に難しい。また、請負では通信キャリア向けの案件が増えているのですが、エンドユーザー数がとにかく膨大なので、不具合が出たときの影響は計り知れません。本番環境でのミスが許されないので、特に慎重に取り組まねばならず、とにかく緊張します。
以前、請負案件で、テストの時間が十分取れなかったことがあったんです。その時は、納品から3分も経たずに納品先の担当者から不具合を指摘されまして、本当に顔が青ざめました。結局、ほかのメンバーにも協力してもらい、テスト内容を見直し再テストして納品したのですが、納品後の不具合発覚はお客様との信頼関係にも影響するので、しっかりとチェックやレビューをする体制を作り上げようと考えています。あとは、納期が短くなればなるほど、テスト行程にしわ寄せがくるんですが、テストに十分に時間をとれるようにスケジュールするように心掛けています。納品後に不具合が発生したときの大変さは身をもって経験しているので…(笑)。
まずは開発の経験値よりも、コミュニケーションスキルが最重要
今いる部署は、若手が多く、社内の中でも平均年齢の低い部署なんです。年齢的なギャップを感じないと言えば嘘になるけど、柔軟な考え方ができるのはいいですね。でも年長のエンジニアも負けていません(笑)。あとは、外国人と一緒に仕事をする機会も多くなってきましたし、バイタリティー溢れる人がたくさんいるので、面白いですよ。
「開発」っていうと、PCにかじり付いてガリガリやっているようなイメージがあると思うんですけど、そんなことはありません。割と和気あいあいとしていて、ホワイトボードを囲んで議論したりすることも多いですね。「ひらめく瞬間」って、一人で考えている時よりも、みんなと話している時の方が多いですから。だから、やっぱり他の分野と同じでコミュニケーションスキルが大事です。開発がまったく未経験だったとしても、コミュニケーションスキルがあれば問題ないです(笑)。お客様と交渉する機会もありますし、要件をヒアリングして形にしていくわけですから。あとは、資料作りが結構多いので、そのための表現力を高めることも大事です。開発スキルの習得は、社外で開催される講演やセミナーにできるだけ参加するようにしています。他社の事例を数多く聴講して、その中から他社の問題解決の技術的手法を吸収し、自分たちのケースに当てはめられないか参考にしています。他社・他人のひらめきやソリューションを見るのは、なかなか勉強になりますから。今後は開発企画に注力しながら、技術の継承もして、開発陣のスキルの底上げを図りたいですね。