最近では、AIやクラウドコンピューティングなど急速に進化するテクノロジーへのスピーディーな対応が求められるようになっています。迅速かつ効率的に新しい技術を取り込んでいくために、大規模展開する前にPoCを利用することで、問題の早期発見によるリスクとコストの抑制が期待できることから注目されています。
■PoCのメリット
- 本格導入する前に、問題点を把握できる
- 技術的な要件や仕様に対して、共通理解を得られる
- 早い段階でユーザーにデモを見せることで、よりニーズに合ったシステムに作り上げられる
- 事業戦略として適切かどうか、リソースを投入する価値があるかどうか、客観的な評価ができる
仮想環境の移行においてもPoCは非常に有効な手段になります。
例えば、「仮想マシンが動けば良い」という環境は限られており、本番環境では、各社が独自で工夫しながら運用しているケースが多くあります。そして、それらは、インフラとして採用してきたハイパーバイザーの機能に依存するものも多く存在するため、移行先のハイパーバイザーでこれまでの運用が成り立つかどうか、評価期間を十分に確保しきちんと検証することで、無駄なコストやリスクを抑えながら、本格的な移行に進めることが可能になります。