今回のライセンス体系の変更で、ライセンスコストの高騰を理由に別仮想基盤への乗り換えが話題となっていますが、乗り換える場合、以下のようなリスクや追加コストの発生も考えられます。
- ・別仮想基盤への乗り換えに関する情報収集や仕様確認、PoC(検証)、移行方式検討などのコスト
- ・これまでVMwareで培った知識、ナレッジを捨て、別仮想基盤に乗り換えることで発生する技術習得のコスト
- ・別仮想基盤へ乗り換えた直後は慣れないこともあり、重要障害の対応・解決に時間がかかるリスク
一方で、VMwareライセンスがサブスクリプション型になったことで、ビジネスの拡大/縮小に応じた買い足し/利用停止がし易くなったというメリットもあります。特に、最近ではハードウェアを従量課金制で利用するサービスも出てきているため、それらと組み合わせることでクラウドライクな仮想基盤の調達も可能になります。
また、コア数にシビアになることで、ハードウェアが適切な構成に精査され、より適切なIT投資となることも期待できます。Essentials Plus等でシステム毎に環境を用意したためにサイロ化されていた仮想基盤を統合する方向で見直す機会にもなるでしょう。万が一、従来の買い切り型より上位のエディションになってしまう場合、使える機能が増えることでの運用改善や課題解決につながる可能性もあります。
S&Iでは、別仮想基盤への乗り換えのご相談にも乗らせていただいておりますが、上記のようにライセンスコストを払ってでもVMwareに留まった方がいいケースもあると考えています。お客さまごとの課題や現状の運用方法をヒアリングさせていただいた上で、移行するべきかとどまるべきかのご相談にも乗らせていただいております。VMware環境の今後の運用にお悩みのある方は、ぜひ、S&Iまでご相談ください。