HCI 比較検証コラム

10Gスイッチの選び方次第で、HCIの導入コストが抑えられる?
– 10万円台から提供されるNETGEARのスマートスイッチの性能を徹底検証

近年、仮想化インフラとして注目を集めているハイパーコンバージドインフラストラクチャー(以下、HCI)は、さまざまなメーカーから製品がリリースされ、ここ数年HCI市場は急激に拡大しています。IDC Japanの調査 (IDC Japanが発行したレポート『国内コンバージドシステム市場予測、2018年~2022年』(JPJ42921618))によると、2017年は2016年比で成長率22.9%、 2017年〜2020年の年間平均成長率(CAGR)は20.6%と予測されており、今後もコンバージドシステム市場を牽引すると言われています。一方で、その高い導入コストに頭を悩ませる企業の方も少なくありません。今回は、HCIを構成する要素の1つ「10Gスイッチ」に焦点を当て、低コストでありながらHCI環境で十分なパフォーマンスを発揮できるNETGEAR社が提供する10Gスイッチの実力を徹底的に検証しました。(2018年10月)

なぜ、今HCIを採用する企業がえているのか?

従来は、サーバ+SAN(iSCSI等)スイッチ+外部ストレージからなる「3Tier」と呼ばれる構成が主流でしたが、管理/障害ポイントが複数あるため、障害切り分けの煩雑さなどが課題とされていました。一方、HCIは、Software Defined Storage(以下、SDS)技術により各内部ストレージを共有ストレージのように使うことで、スイッチと外部ストレージを排除。構成がシンプルになったことで、運用コストの軽減が可能です。さらに、最小構成から始めて、状況に応じて柔軟に拡張できることも、多くの企業がHCIを導入する理由の1つでしょう。

HCIの導入コスト抑制の鍵は「10Gスイッチ

HCIにはさまざまなメリットがある一方で、デメリットもあります。その1つに「コスト」が挙げられます。ここでHCIに必要なコンポーネントについて整理してみましょう。HCIを構成するコンポーネントは以下の3つです。

  1. サーバーノード(CPU、メモリ、ディスク(SSD)等)
  2. 各HCIで必要なソフトウェアライセンス(SDS)
  3. 10Gスイッチ

メリットの1つとして挙げたとおり、HCIはスモールスタートが可能なため、従来の構成に比べて初期費用を抑えられます。しかし、劇的に抑えられる訳ではなく、 “それなり”にコストはかかってしまいます。その要因の1つが、③に挙げた「10Gスイッチ」です。サーバーノードおよびSDSは、サーバーもしくはVDIの数量、必要なスペックに応じて台数およびライセンス数が算出されます。そのため、IAサーバーの機能面ではメーカーによって多少の差はあるものの、価格差はほぼありません。

では、10Gスイッチはどうでしょうか。HCIを提供しているベンダーの多くが、パフォーマンスを確保するために、各サーバー間を10Gスイッチへ接続することを基本としており、ファイバーケーブルを接続するような10GBASE-SRに対応している10Gスイッチが主流です。しかし、10GBASE-SRに対応しているスイッチは、筐体自体も高価な上に、SFPモジュールやファイバーケーブルも必要なため、「10Gスイッチはまだまだ高価」という印象が拭えません。そこで、SFPモジュールも不要かつファイバーケーブルより安価なLANケーブルを使用する10GBASE-TのスイッチでもHCI環境で十分なパフォーマンスが発揮できれば、HCIの導入コストを抑えられるのではないでしょうか。

今回は、10GBASE-SRに対応するスイッチを主力製品とするベンダーが多い中、10GBASE-Tに対応するスイッチを主力製品としているNETGEAR社のスマートスイッチを例に、その実力を検証してみました。

NETGEAR社のスマートスイッチなら10万円台から始められる!その実力とは?

今回検証するNETGEAR社のスマートスイッチ(以下、NETGEARスイッチ)は、他社製品と比較しても、中堅/中小企業向けのHCI環境に最適なラインアップが非常に充実しており、小規模から始める場合に価格面でのメリットが期待できる製品です。

今回実施した試験項目は以下のとおりです。各障害試験および、バックアップ/リストア機能試験については、実際の運用を想定した検証を実施しています。

  1. ベンチマーク試験
  2. 高負荷試験
  3. NIC障害試験
  4. スイッチ障害試験
  5. バックアップ/リストア機能試験(スイッチ復旧)
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