エス・アンド・アイ株式会社
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uniConnect大研究

【Vol.07】管理者の負担軽減!
「設定値一括インポート」

2011/09/20

企業がuniConnectを導入するとなると、一度に数十台~数百台のスマートフォンに対して初期設定をする必要があります。一台一台に力業で設定をすることも可能ですが、膨大な時間を必要とすると同時に、人の手作業による人為的ミスが発生しやすくなります。それをどうにか回避できないか、と開発されたのが、uniConnectの『設定値一括インポート』機能です。

今回のuniConnect大研究は、『設定値一括インポート』機能を大研究します!

管理者の願いから生まれた設定値一括インポート機能

S&Iが社内にiPhoneを導入した2009年、uniConnect(バージョン1)には、設定値一括インポート機能はありませんでした。当時のuniConnectには、リダイヤルや保留・転送などの機能が装備されていなかったため、設定項目も少なく、ユーザー自身にその設定を任せてもそれほど支障はなかったのです。

しかし、uniConnect IIでは、スマートフォンを内線電話として利用できるようになったことで、その設定項目も増え、手作業でスマートフォン1台ずつ設定をしていては、設定ミスの増加や、それが原因となって「uniConnectが利用できない!」というクレームや問い合わせが増えることが懸念されました。

そこで、uniConnect開発チームが「ユーザーに任せても、簡単かつ正確に共通項目の設定を行いたい」と考え、実装されたのが『設定値一括インポート』機能です。

『設定値一括インポート』機能は、Webサーバー上に設置された基本的な設定項目が定義されたXMLファイルを読み込むだけで、uniConnectを利用するために必要な基本項目の設定を可能にします。設定作業が簡略化された分、設定作業にかかる時間も設定ミスも減らすことができます。

もちろん、この機能によって、ユーザー自身での設定も簡単になりました。簡単な設定ガイドさえ用意しておけば、ユーザー自身でuniConnectを利用するための設定が可能なのです。

設定作業を簡略化!社員も管理者も「楽」をしよう!

それでは、『設定値一括インポート』を利用したuniConnectの初期設定手順を見てみましょう!

まず、uniConnectダイヤラーの設定画面を開き、アクティベーションコード(企業固有のコード)を入力します。次に、「設定取得用先URL」に一括設定情報を含んだXMLファイルのURLを入力し、「取得」ボタンをタップします。

たったこれだけで、uniConnectを利用するための共通設定がスマートフォンに反映されます。後は、アカウント名(メールアドレス)とユーザーが任意で設定したパスワードを入力し、発信方法などを選択すれば、uniConnectは利用可能になります。簡単ですね。

設定値一括インポートの設定項目には、「転送設定」「ボイスメール設定」「システム特番」「サーバー設定」があります。これらの項目は、各企業のポリシーにあわせて、編集できないようロックを掛けることもできます。ユーザーが日常的に変更する必要がなく、uniConnectが使えなくなってしまう可能性のある項目を誤って編集されないようにしておくことで、余計な障害を防ぐことが可能です。

操作ミスによる設定内容の変更から生じる障害など、事前に防げる管理者の負担の軽減にも繋がります。

離れた拠点があっても…

uniConnectは、複数の拠点を持つ企業への導入も可能です。

本社などの中央拠点にIP-PBXを設置し、その他の拠点にはVoIPゲートウェイを設置するだけで、拠点ごとに異なる市外局番、市内局番を使った固定番号でスマートフォンからの発着信を実現します。
例えば、東京に本社があり、大阪や九州、北海道に拠点がある場合、東京にIP-PBXを、各拠点にVoIPゲートウェイを設置すると、東京にいる社員は「03番号」、大阪にいる社員は「06番号」、九州にいる社員は「09x番号」など、固定電話の番号を利用できるようになります。

このように固定電話の番号を利用するためには、uniConnectダイヤラー自体にも設定が必要です。それが、「システム特番」の設定です。uniConnectダイヤラーを使って固定番号での発着信をさせるために、uniConnectが用意している「システム特番」を拠点ごとに設定する必要があるのです。

設定項目数が多い上に、拠点によってその内容が異なる….
まさに管理者泣かせの事態です。

各拠点に出張し、すべての設定を管理者が行うのか。
設定マニュアルを作成し、各拠点の社員にそれぞれ手作業で設定を行ってもらうのか。

どちらにしても、膨大な時間とコスト、もしくは作業ミスによる不具合対応に追われることは確かです。

こんなときも、『設定値一括インポート』が大活躍です!
管理者は各拠点の社員に対して、一括設定ファイルのURLと「簡単」な設定手順をメールなどでお知らせするだけです。各拠点の社員は、個人に紐づくアカウント名やパスワード以外の細かい設定値を入力する必要はありません。

設定作業が簡略化されれば、専門家でなくても、簡単に正確に設定作業が行えるようになります。

初期導入時の膨大な数のスマートフォンの設定作業やオフィス移転に伴う電話番号の変更時など、設定値一括インポート機能は、さまざまな場面で管理者の負担を軽減させてくれます。

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