株式会社ビジョン(以下、ビジョン)は、世界200以上の国と地域で使える海外用、および訪日外国人向けのWi-Fiルーターレンタルサービスを提供する「グローバルWiFi事業」、そして、国内の法人向けに、固定通信サービスやOA機器、Webサイトなど、事業活動に必要な通信インフラやオフィス機器をご提供する「情報通信サービス事業」を展開しています。
特に、情報通信サービス事業においては、2017年に法人登記された新設法人の約6~7社に1社(情報通信サービスにおいて当社と新規取引を開始した設立後6ヶ月以内の企業合計:ビジョン調べ)の新設法人様へ、お客様ごとのニーズに応じたサービスを提供されています。これから起業される経営者様のニーズに幅広くお応えするために、通常25ユーザーから利用可能のuniConnect Cloudを1ユーザーから利用できる環境を整備、店舗や新設法人様向けのサービスとして、2018年4月より提供を開始しました。
ビジョンでは、企業がお客様とコミュニケーションを図るためのサービスのひとつとして、ビジネスフォンを販売している。ビジネスフォンを導入後に「電話が使えない」「イメージしていた使い方と違う」などといったトラブルが起こらないようにするため、デスクワークが多い、店舗作業が多いなどお客様の利用環境に応じて、端末の選定から電話回線取得の手続き、設置工事の手配までワンストップで提案・提供している。
一方で、複数のクラウドPBXサービスの登場や、小規模の企業でもビジネスフォンを利用したいというニーズはあるものの、費用が割高になってしまうなどお客様のご要望に十分に応えられていないという課題を持っていた。「特に、起業しようとされているお客様は、自己資金はできる限り節約したいとお考えです。ですが、社会的な信用・信頼という観点からも携帯電話の番号ではなく、会社の固定電話番号でコミュニケーションを図りたいというお客様は多くいらっしゃいます。」と話すのは、ビジョン 営業本部 BNS事業部 部長 四ノ宮氏だ。ビジネスフォンの中にも、スマホと連動できるものもあるが、その場合、IP通話となってしまうため、通話の安定性や、IP通話中に携帯電話番号に着信があると、それが優先され、通話が切断されてしまうということがあった。
そこで、ビジョンが取り扱いを決めたのが、FMC対応のフルクラウド型PBXサービス「uniConnect Cloud」だ。uniConnect Cloudでは、携帯通話回線を利用するため、場所を問わず安定した音声品質が担保できるとともに、IP通話のように、通話中に携帯電話番号へ着信があったとしても通話が切断されることはない。また、フルクラウド型なので回線敷設などの工事も不要。保留・転送や代表番号にかかってきた電話をピックアップする機能など、固定電話では当たり前の機能をスマホでも利用できる。固定電話を持ちたくない…というニーズにも対応できる商材だった。
しかし、uniConnect Cloudは、最小契約ユーザー数は25ユーザー。機能面では十分だったが、これまでカバーできなかった顧客には適さなかった。そこで、ビジョンでは、数百ユーザー分をまとめてビジョンが契約することで、1ユーザーずつお客様に小分けにして提供できるようにし、個人事業主の方や、店舗をお持ちの方、これから事業を始めようとしている方などへのニーズにも応えられる商材に仕立てた。
「当社は、ソフトバンクの携帯電話の販売代理店でもあるので、uniConnect Cloudと合わせてスマホの回線契約促進にもつながればと考えています。また、電話回線はもちろんですが、複合機やオフィス家具の手配、Webサイトの制作やインターネット回線の手配、店舗の場合は内装工事や防犯カメラなどもご提案しています。電話環境は、事業をする上で、必要不可欠な要素ですから、uniConnect Cloudをキッカケに、お客様が必要としているものを+αでご提案できるような体制を整えていきたいと考えています。」とビジョン 営業本部 BNS 事業部 次長の佐奈喜氏は話す。「また、会社の成長に応じて、社員の数も増えていくので、起業の際に導入いただいて終わりではなく、そこから新たなお付き合いが始まります。お客様の事業の状況に応じて、最適な商材・サービスをご提案し続けたい」と、今後の展望を語ってくれた。